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Instagram運用代行の『投稿漏れ』を、Notion × Sheets × LINE で0件にした話

2026年4月10日11分で読めますby 江口純平

こんにちは、Branch Line の江口です。

今回は、Instagram運用代行をやっている会社さん の現場で実際に作ったシステムの話を書きます。

運用代行って外から見ると華やかですが、中身は管理業務の山 なんですよね。中でも一番ボディブローのように効いてくるのが「投稿漏れに、後から気づく」こと。

きっかけ:「これ以上クライアント増やしたら、まわらない」

相談に来てくれた時、社長さんが言っていたのはこうでした。

クライアントが増えれば売上は伸びる。でも、管理も同じだけ重くなる。

今のやり方のまま拡大すると、ある日絶対に事故る。

話を詳しく聞いてみて納得しました。

Before:クライアントごとに"フォルダが散らばる"運用

それまでの運用は、こんな形でした。

  • Notion のページ がクライアントごとに作られている
  • Google スプレッドシート がクライアントごとにある
  • 担当PMが それぞれのページを順番に開いて 進捗を確認する
  • 投稿スケジュールは個人のカレンダー頼み
  • 新しいメンバーへの引き継ぎは口頭 + 手順書を都度コピペ

これ、クライアントが3社くらいまではなんとかなります。でも10社を超えてきた頃から、

  • 「あれ、この前の投稿どうなった?」を思い出せない
  • 投稿予定日をうっかり過ぎてから気づく
  • インサイトデータ(閲覧数・保存数等)を毎日手入力で転記していて、ミスも出る
  • 全体を俯瞰しようとしたら、10個のタブを行き来しないといけない

という状況になっていました。

設計の出発点:「全部1画面で見えるようにする」

最初に決めたのは、「管理者が毎朝最初に開く画面1枚で、全部のクライアントの進捗が分かる」 という状態を作ること。

そのために、道具を使い分けました。

| 用途 | 使うもの | |---|---| | 投稿管理・進捗管理 | Notion(ダッシュボード・カレンダービュー) | | 数値データ(インサイト) | Google Sheets(表計算が得意) | | 通知・アラート | LINE(社長・PM・担当者に必要な情報だけ) | | 自動化エンジン | GAS(裏側で5分ごとに同期) |

Notion と Sheets のどっちが主役?」の論争は現場ではよくありますが、どっちも"得意なこと"を分担させるのが一番気持ちよく回ります。

やったこと1:新規クライアントのセットアップを "30分 → 1分" に

それまで、新しいクライアントを迎えるたびに、

  1. Notion に専用ページを作る
  2. プロパティを22項目ぶん手で設定する
  3. スプレッドシートをテンプレからコピーする
  4. マスター台帳にURLを貼る
  5. 担当者に共有する

を毎回やっていました。所要時間 30〜45分

これを、

マスター台帳にクライアント名を1行追加 → 1分後には全部できている

という状態に変えました。裏側では GAS が5分ごとにマスター台帳を見に行って、新規レコードを検知すると Notion DB とスプレッドシートを自動生成、プロパティも自動設定、担当PMに LINE で完了通知を送る、という流れです。

月に3社増えるとして、月90分 → 月3分。この時間を新規クライアントの"中身の議論"に使えるようになりました。

やったこと2:Sheets ⇄ Notion の双方向同期で "転記作業ゼロ"

Instagram のインサイトって、数字がたくさんあるんですよね。閲覧数、リーチ、保存、フォロー、プロフィールアクセス率…。これを 毎日スプレッドシートに入れる → Notion に転記 の二重作業が発生していました。

これを "どちらか片方に入れたらもう片方にも反映される" ように変えました。

  • スプレッドシート側で編集 → 即座に Notion へ反映
  • Notion 側で投稿予定を追加 → 5分以内にスプレッドシートに反映

単なる「同期」ではなく、編集したデバイス側を優先して反映する 設計にしたのがポイントです。数字はSheets、企画文はNotionに入れる、という現場の使い方に合わせました。

結果、インサイト転記に1日15分かかっていた作業がゼロに。年間で換算すると約60時間の削減です。

やったこと3:LINE通知で "投稿漏れに、後から気づく" をゼロに

これが一番効きました。

運用代行で事故が起きるのは、だいたいが 「気づくのが遅い」 です。投稿予定日を過ぎてから気づく、構成チェック待ちの案件が止まっていることに3日経ってから気づく、等々。

なので、気づきを LINE に自動で届ける 仕組みを入れました。

| タイミング | 通知先 | 内容 | |---|---|---| | 進捗ステータスが変わった時 | 担当者・PM・社長 | 「◯◯様の投稿が"構成終了"になりました」 | | 毎朝 8:00 | 社長・PM | 今日のデイリーサマリー | | 毎朝 9:00 | 担当CD・CC・PM | 本日期限の案件リマインド | | 投稿前日 | PM | 予約投稿がまだ設定されてない案件 | | 当日 21:00 以降 | PM・社長 | まだ投稿されてない案件 | | 期限超過時 | 担当CD・CC | 遅延している案件 |

ポイントは 「役職ごとに必要な情報だけ送る」 こと。情報を全員に垂れ流すと、通知疲れで誰も見なくなります。社長には俯瞰、担当者には自分の案件だけ、と出し分けしています。

この仕組みで、投稿期限の漏れが実質ゼロに なりました。

結果

稼働開始から3ヶ月時点で、

  • 新規クライアント セットアップ:30分 → 1分
  • インサイト転記:15分/日 → 0分
  • 投稿期限の漏れ:体感 月数件 → ゼロ
  • 全体把握:10タブ開く → 1画面で即時

社長さんが印象的な言葉を言ってくれました。

「後から気づく」が無くなって、頭の中から常駐していた"心配"が消えました。

本来やりたかった企画やクリエイティブに、やっと集中できます。

なぜこれがうまくいったか

後から振り返ると、効いた設計ポイントは3つです。

1. 「1画面で全部見える」を最優先に置いた

部分最適じゃなく 全体俯瞰 を起点にしたから、担当者の"探しに行く時間"がゼロになりました。

2. 道具を "得意なこと" で分担した

Notion / Sheets / LINE / GAS それぞれが得意な仕事だけをさせて、不得意なことはさせない。1つの道具で全部やろうとすると、だいたい破綻します。

3. 通知は "役職ごとに出し分け" を徹底した

全員に同じ通知を送ると、1週間で通知ミュートされます。受け取る人にとって意味のある情報だけ を送ることで、通知が「見る価値のあるもの」として残りました。

まとめ:同じような運用代行・制作会社の方へ

もし SNS運用代行・Web制作・マーケ代行などで、クライアント数の増加に管理が追いつかない 感覚がある方がいたら、以下を試してみてください。

  1. "1画面で全部見える" 状態を、まず目標に置く
  2. Notion / Sheets / LINE の 得意を分担 させる
  3. 通知は 役職ごとに出し分け する

この順番で手をつけると、事故なく、かつ目に見える効果が出ます。

「自分の会社でも似たような仕組みを作れそうか知りたい」という方は、LINEでお気軽にどうぞ。同業のご相談も大歓迎です(守秘義務は厳守します)。

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